生後八ヶ月になったばかりの息子が、ある日の朝、右目をパンパンに腫らして目を覚ましました。最初は、寝ている間に虫に刺されたのか、あるいはどこかに顔をぶつけたのかと思いましたが、よく見るとまぶたの縁が赤く熟したイチゴのように腫れ上がり、瞬きをするのも重たそうにしていました。昨晩までは何ともなかったのに、わずか数時間の間にこれほど劇的な変化が起きるのかと、私はパニックに近い衝撃を受けました。初めての子育てで、健康だけが自慢だった息子が初めて見せた明らかな病変に、私は自分の育児に何か落ち度があったのではないかと自分を責める気持ちでいっぱいになりました。急いで近所の眼科を予約しましたが、病院へ向かう車の中でも、息子は腫れた目が気になるのか、何度も小さな手で目をこすろうとします。その手を優しく制止しながら、心の中では「どうか視力に影響がありませんように」と祈り続けていました。診察室に入ると、先生は泣き叫ぶ息子を慣れた手つきで抱え、顕微鏡のような大きな機械で目をじっくりと観察してくれました。先生の説明によれば、これは典型的な「麦粒腫」、いわゆるものもらいとのことでした。赤ちゃんは涙の通り道が狭かったり、目をこする癖があったりするため、日常的にある細菌が原因でこうして腫れてしまうことは決して珍しくないと言われ、私はようやく肩の力が抜けました。処方されたのは、一日四回の点眼薬と、寝る前に塗る眼軟膏でした。しかし、そこからが本当の戦いでした。自我が芽生え始めた息子にとって、目に冷たい液体を落とされるのは恐怖以外の何物でもなく、目薬を見るだけで顔を背けて激しく抵抗します。私は看護師さんに教わった通り、息子の頭を両膝で固定し、優しく声をかけながら一瞬の隙を突いて点眼を続けました。最初は罪悪感で胸が痛みましたが、薬を使うたびに腫れが引き、息子の表情が明るくなっていくのを見て、これが親としてすべきことなのだと自分を納得させました。三日も経つと、赤みは驚くほど引き、五日目には元の可愛い二重まぶたに戻りました。今回の経験を通して、赤ちゃんのものもらいという身近な病気が、親にとっていかに精神的な負担となるかを身をもって知りました。見た目の変化が著しいため、周囲の視線も気になりますが、一番辛いのは違和感を抱えている赤ちゃん本人です。親がどっしりと構え、根気よく治療を続けることが、回復への最短距離なのだと学びました。今では、息子の目元に少しでも赤みがあればすぐに清潔なガーゼで拭き、手をこまめに洗う習慣が我が家のスタンダードになっています。あの日、腫れた目を見て流した涙は、私を少しだけ強い母親にしてくれた気がします。
我が子の目が突然腫れて驚いた初めての通院記録